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◎ 紀州漆器の歴史
歴史的には、室町〜戦国時代に近江系木地師の集団が、この地に住み着いて豊富な紀州桧を木地に木椀の製造を始めました。ついで椀木地に渋下地を施すきゅう漆の技法が加わって渋地椀の製作に発展しました。 これに加えて、現在の那賀郡岩出町にある根来寺で、僧侶達が寺用の膳・椀・盆・厨子などの什器を自ら作ったのも紀州漆器の起源の一つといえるものです。 根来寺に始まったこれら一連の塗物が、即ち「根来塗」といわれるものです。
江戸時代になって庶民の日用品としての需要が高まるにつれ一層漆工も盛んになり、ついには渋地椀の一大産地として、全国にその名が知られるようになりました。 紀州漆器はこのような四百年以上に亘る長い年月によって錬成された伝統的漆工芸であります。
紀州漆器(黒江塗)は、和歌山県海南市の北西部「黒江地区」を中心に生産されており、会津塗(福島県)山中塗・輪島塗(石川県)などと共に全国産大産地の一つです。
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